バイナリーオプションのトレード手法は、当サイトでもいくつも紹介をしている通り、トレーダーによって様々なトレード手法や考え方が存在している。
そんな星の数ほど存在しているバイナリーオプションのトレード手法だが、とあるWEBサイトで勝率8割~9割を出すことができると謳っている、バイナリーオプションのシグナルトレードツールというものがあった。
バイナリーオプションのシグナルツールと聞くと、実際のところ少し怪しい印象だったり、詐欺の商材ではないかと疑ってしまう。
私も裁量でバイナリーオプションのトレードをしているので、トレードツールに関しては以前から実際に使えるものなのかどうか気にはなっていた。
そこで、今回は勝率8割~9割と謳っているバイナリーオプションのシグナルツールを実際に購入して使ってみて、本当にシグナルトレードツールで勝つことはできるのかを検証していきたいと思う。
目次
バイナリーオプションのシグナルツールとは?
そもそも、バイナリーオプションのシグナルツールについて一体どのようなもので、どんな時に使われているツールなのかご存知でない方もいるのではないだろうか。
バイナリーオプションにおいてのシグナルとは、チャートを使用してテクニカル分析をしている時に、指定したエントリーポイントになったらチャート上でポイントを教えてくれるサインのことである。
シグナルは可視化できる矢印やラインをチャート上で表示したり、音声や通知音を鳴らすなど、トレーダーの好みでカスタマイズすることができる。
チャート上で様々なインジケーターを組み合わせることで、バイナリーオプションでより勝ちやすいポイントで通知するように設定しているツールのことがシグナルツールとシグナルツールと呼ばれているものである。
シグナルツールは、バイナリーオプションでの実績や経験が豊富なトレーダーが自身のノウハウや知識を詰め込んで作っているものが多く、主にインターネット上で作成したシグナルツールを販売や配布を行っている。
シグナルツールの使い方
シグナルツールの使い方のほとんどが、テクニカルチャートツールで利用するインジケーターを追加するという形で使うことが多い。
インジケーターとはチャートを利用したテクニカル分析で必要不可欠なもので、チャートで表示している為替レートの推移を表すグラフに加えて、過去の統計やレートの値動きから計算されたより詳細な指標のことを指す。
このようなインジケーターは追加やカスタマイズをすることができ、今回紹介をさせて頂くシグナルツールの大半が、トレーダーによってカスタマイズされたインジケーターをダウンロードして自身のチャートツールに追加して使うというやり方がほとんどだ。
シグナルツールは怪しいものも多い
一見するとシグナルツールを使うトレード手法は、シグナルツールが発信するシグナルに従って購入してトレードをするだけで簡単に利益を出せるように見える。
確かにシグナルツールは便利で使い勝手の良いものではあるが、その中でも機能しないツールだったり使い続けても損失しか生み出さない、高額で詐欺まがいのようなシグナルツールが流通していることも事実だ。
もしシグナルツールを購入してトレードを行う場合は、本当に良いツールで結果を出すことやトレードで活用ができるのかどうかを見極め、あくまでも自己責任でシグナルツールを使ってトレードに臨むべきである。
今回使用するシグナルツール
今回使用するシグナルツールは「開発費1000万毎日が給料日!?バイナリーオプション!音声シグナルツール!」というツールだ。
→ 開発費約1000万 毎日が給料日!?バイナリーオプション音声シグナルツール
以前にも競馬の完全自動投資ツールなどのユニークなツール開発をおこなっている、開発者の佐藤俊祐氏によって販売されている。
このシグナルツールの解説では、シグナルツールを立ち上げるだけで、あとはエントリータイミングを音声とシグナルで知らせてくれる通りにトレードをするだけだそうだ。
こちらのツールを使ってトレードができる通貨は、ユーロドルとドル円、豪ドルの3つの通貨ペアを対象にしているツールだそうだ。
シグナルツールを利用したトレードの結果では、8割~9割の勝率を出すことができると説明されていて、購入者が多くなってくると利用者の利益優先のために販売を中止する予定らしい。
ツール本体の料金は1万円ちょうどで、OS使用環境はWindowsとMacどちらからでも使用することができるそうだ。
シグナルツールに対して若干の怪しさを感じるが、今回はこちらのツールを購入をして、実際にどれだけの結果を出すことができるツールなのかを検証していきたいと思う。
シグナルツールの導入から設定方法
シグナルツールを使用するにあたって、PCにシグナルツールをインストールをして設定する必要がある。
バイナリーオプションのトレーダーは、基本的にPCを使ってトレードをしているとは思うが、スマートフォンやタブレット端末では動作しないので注意しておこう。
今回導入に使用したPCのOSは、Windows10が導入されているPCを利用しているので、OSによっては導入方法が異なる場合があるので注意が必要だ。
動作や容量が重いファイルではないが、最低でも500MBはPCの容量を確保しておくことが推奨されていた。
それでは実際に今回のシグナルツールをトレードで検証するために、実際に購入してシグナルツールの導入から設定方法を詳しく解説させて頂こう。
シグナルツールの導入方法
今回利用をしたシグナルツールの購入は、シグナルツールの販売を行っているWEB上の購入ページで決済をすることで購入ができた。
→ 開発費約1000万 毎日が給料日!?バイナリーオプション音声シグナルツール
シグナルツールをWEB上で決済を済ませて購入した後、ブラウザ上からシグナルツールのファイルをダウンロードをして使用するという流れだ。
ダウンロードしたツールを開くとMT4で使うことができるインジケーターファイルが数点と、利用マニュアルが同封されていた。
まずは利用マニュアルに従って実際にシグナルツールを導入する準備を行っていく。
使用するチャートソフトはトレーダーの間で最も人気のあるMT4で、マニュアルにはMT4へのインジケーターの導入方法がまず記載されている。
使用する前の下準備としてインターネット上からMT4をダウンロードをし、MT4で利用ができるデモ口座の開設を行う必要がある。
チャートツールのダウンロードはMT4の公式ホームページからダウンロードをするか、FX取引会社が配信を行っているページのどちらかでダウンロードができる。
どちらのページから導入をたMT4でも今回のシグナルツールは機能するので、インストールをする場合はお好みのページからの導入で問題ない。
シグナルツールの設定方法
シグナルツールのファイルとMT4の導入ができたら、後はシグナルツールのファイルを設定することでシグナルツールを使うことができる。
ファイルの設定はダウンロードをしたMT4から設定ができるので、まずはダウンロードをしたMT4を起動する必要がある。
初回でMT4を起動した時には、チャートを開くことこそはできるものの、為替レートの値動きは一切動かないという状態になっている。
なぜ動かないのかと言うと、MT4ではデモ口座を開設していない場合だと回線不通状態という認識になり、サーバーに接続できずMT4上でチャートが動かないのである。
デモ口座はMT4上で誰でもすぐに完全無料で開設することができるので、まずはチャートを動かすためにデモ口座の開設をする必要がある。
MT4を起動した後にファイルタブを開くとデモ口座申請という項目があるので、上記の画像のような画面から任意のFX会社(ブローカー)を選択する。
FX取引会社が提供をしているMT4の場合だと、ブローカーの選択に指定がある場合があるので要注意だ。
FX会社を選択すると、名前・Eメールアドレス・電話番号などの個人情報の入力が求められる。
続いて、口座タイプ・証拠金・レバレッジの入力をするのだが、利用マニュアルでは口座タイプスタンダード・証拠金どれでも可・レバレッジ1:888と指定をされていたので、そのままの通り入力を進めた。
デモ口座の申請が終わるとチャートが表示されるので、バイナリーオプションで利用する通貨ペアのチャートを表示する設定を行う。
新規チャートの作成ボタンを押下しバイナリーオプションで使う通貨を選択、時間足は5分で設定するとマニュアルにあったので、マニュアル通りに5分足に全て変更をした。
最後にインジケーターファイルを導入していくのだが、MT4のファイルタブを開くとデータフォルダを開くという項目があるので、まずはこのファイルを開いていく。
ファイルを開くと「MQL4」というフォルダがあるので展開、展開をした先に「Indicators」というインジケーターファイルが格納されてあるフォルダがあるので、このフォルダに今回のツールに入っていたインジケーターファイルを全て移動させていく。
今回のシグナルツールに使用するインジケーターの導入自体はこれで完了だ。
ファイルの移動が済んだらフォルダを閉じて、MT4を再起動しないと変更が適用されないので注意が必要だ。
シグナルツールを使った実際の取引の様子
それでは実際にシグナルツールを使ってトレードを実践していく。
→ 開発費約1000万 毎日が給料日!?バイナリーオプション音声シグナルツール
MT4でインジケーターの設定を行ったあとは、特にチャートを眺めている必要はなくエントリーポイントになったら通知音が鳴ってエントリーポイントを知らせてくれるそうだ。
まずは、シグナルツール自体がどのようなツールであるのかを見極めて、エントリールールを確認していきたいと思う。
シグナルツールに対して疑心暗鬼になりながらもPCでMT4を開いて、シグナルの通知音が鳴るのを待ってみることにした。
シグナルツールを設定してから約15分後、PCから大きな「ブー!」というような機械的な通知音が鳴り響いた。
想像以上に大きな音で通知音なるようになっていたので、もしこれからツールを使うという方は音量注意だ。
シグナルツールを用いた実際のエントリーの様子を、実際の様子を写したスクリーンショットを使って徹底的に解説をし、シグナルツールの信憑性とシグナルツールを利用したエントリートレード手法について考察していきたいと思う。
参考図1
シグナルの通知音が鳴り、MT4のチャート画面を見てみると設定した通貨ペアに、上向きの矢印でシグナルが表示されていた。
上方向の矢印が出たらHighで即エントリーというルールだったので、バイナリーオプションで判定時間60秒でエントリーを行ってみた。
エントリーを行ったらすぐにレートが上昇して、このツールもしかしたら本物なのかと一瞬頭をよぎったが、判定時間近くになってきてレートが大きく下落をした。
シグナルツールの予想通り為替レートは上昇の動きに転じたように見えたが、ノイズが入ったのか突然の急降下だった。
その後、じわじわと上昇をしたが判定時間の時点では、エントリーポイントにわずかに届かず結果としては負けになった。
60秒の判定時間が少し長かったことが敗因のように感じ、次回のエントリーは短めの判定時間でエントリーを入れてみること検討した。
このシグナルツールのマニュアルでは、取引時間を30秒か60秒を推奨していたので次は30秒の判定時間でエントリーをしてみることに。
参考図2
1回目のエントリーを終えてから、10分ほどで上記の画像のようなシグナルが発生した。
ツールの説明でも1時間に15回くらい出現すると説明されていたので、シグナルの頻度については結構頻繁に発生するようだ。
前回のエントリーでの反省点を活かして、60秒の判定時間ではなく、30秒の判定時間ですぐにエントリーを入れてみることにした。
今回もシグナルが発生してからすぐに、チャート上位の矢印が示しているHighでエントリーをすぐに入れてみた。
Highでエントリーを入れてから少しレートは下がったものの、その後すぐに反発をして判定時間の30秒後もノイズに巻き込まれることなく、初めて利益を上げることに成功した。
このツールのロジックについては完全ブラックボックスになっているので、ロジックこそはわからないが、逆張り手法でレート反発のタイミングは今のところ的確にシグナルで通知をしてくれているようだ。
エントリールールについては、引き続きこのままのやり方を継続してエントリー検証を続けていくことにした。
参考図3
続いてもシグナルツールツールが反応し、上記の画像のようなシグナルが発生した。
チャート画面のキャプチャは取引後に撮影したものなので、5分足のローソク足が動いた後になっているが、シグナルが出てからすぐにHighでエントリーを入れている。
2回目のエントリーと同様に30秒の判定時間でエントリーをしたが、レートの降下はそのまま続いた後に反発をし、判定時間内ではレートの戻しが追いつかず惜しくも負けという結果となった。
数分単位の長期的な目線で見ると、シグナルツールが示したタイミングから反発をしているのだが、短期的なトレード手法が今回のシグナルトレードのルールなので長い判定時間でのエントリーの場合の結果も気になる。
エントリーするタイミングについてマニュアルでは通知が鳴ったらすぐとあったが、下降がまだ続いている今回のパターンを見ると、即エントリーするのであれば60秒の判定時間を取るべきなのか、30秒の判定時間でエントリーをするのであれば反発のタイミングを待つべきなのか少し考えものである。
今回のエントリーでの反省点を踏まえて、次回のトレードでは初回のトレードで行った60秒の判定時間に戻してエントリーを行って検証をすることにした。
参考図4
続いて発生したシグナルパターンは、上記の画像のようなチャートパターンでシグナルが発生した。
今回は判定時間60秒でシグナルが発生してからすぐにエントリーを入れたが、チャートの画像の通り大きくローソク足の陰線が伸び、そのままレートの降下は続き負けという結果になった。
今までのシグナルツールを使用したトレードのパターンでは、シグナルの通り反発の動きは見せていたが、今回の場合では反発することなく降下がそのまま止まらなかった。
経済指標の発表やニュース関連があったわけではなく、完全に負けという結果になったトレードだ。
今回のエントリーは、特に改善点や反省点を見つけることができなかったので、この後のトレードは同じルールでエントリーを継続していくことに。
シグナルツールを使ったトレードも、テクニカル分析をした制裁トレードと同様に、確実なトレードをずっとすることができないということが顕著になって現れたトレード結果だ。
参考図5
続いて発生したシグナルは上記のチャートパターンでシグナルが発生した。
シグナルツールの通知が鳴ってからすぐに、これまでと同様に判定時間60秒でHighエントリーを入れてみることにした。
今回のエントリーでは、エントリーを入れてからすぐにレートの方向は反転をして、綺麗な動きを見せて判定時間の60秒後も問題なく勝利で終えることができた。
シグナルツールの使用感やエントリールールについて、ある程度の考察やツールの使い方の見解が徐々に見えてきた。
ここまでのシグナルツールを使ったエントリーで、ツールを使ったエントリー方法を考察するために、エントリーのパターンや条件を変えながら試行錯誤をしてみた。
今回のシグナルツールをまずは試してみて、以下の通りのエントリー方法でエントリーを行い、実際どれくらいの結果が得ることができるのか検証していく。
- シグナルツールの通知が鳴ったら、シグナルの方向に対して即エントリーをする
- 判定時間は60秒でエントリーを行う
- 強いトレンドを形成している時はノーエントリーの判断をする
- マーチンゲール法は行わない
これらのルールで実際にシグナルツールを利用してトレードを行い、実際にどれくらいの結果を得ることができるのか検証をしていく。
シグナルツールを使って実際にトレードをした結果
実際にシグナルツールを使用して、バイナリーオプションで計30回のエントリーを行って、どれくらいの勝率が出せるツールなのかを検証してみた。
→ 開発費約1000万 毎日が給料日!?バイナリーオプション音声シグナルツール
シグナルツールを使っていく中で、連勝をしていた時や連敗をしていた時もあったので、50回や100回と数をこなしていくことでもう少し違った結果になるのかもしれない。
トレードはシグナルツールが通知するシグナルを使って、私自身が普段から行っている制裁トレードは一切せず、あくまでもシグナルツール単体での勝率の検証である。
結果を先に言ってしまうと、まずまずの勝率ではあるもののツールで説明されている、8割~9割の勝率とはほど遠い結果だった。
実際のシグナルツールを使ったトレード結果は以下の画像の通りである。
ハイローオーストラリアを利用してエントリーを行い、実際の結果としては30回エントリーし17勝で、勝率は約56%という結果で落ち着いた。
今回はあくまでもシグナルツールを使ったトレードの勝率の検証なので、1回の購入額を決めてトレードをしたわけではないが、もし仮に1度のエントリーを1000円とした場合で30回中17勝の場合は以下のような利益だ。
- 投資金額1000円×30回=30000円
- ペイアウト:1.9倍の場合 ペイアウト1900円×17回=32300円
- 利益:32300円-30000円=2300円
上記の結果シミュレーションの通り、1回のエントリーを1000円で行った場合の利益は、今回の検証と同様に30回エントリーを行った場合2300円という結果になる。
今回のトレードで得た勝率56%の場合では、ギリギリプラスの利益で終えることができたが、トレードが安定するのかというと際どいところで、とてもではないが効率が良いとは言えない結果だ。
シグナルツールの購入代金も考えると、ツール代金の元をとった上で利益を出すことは簡単ではなさそうなので、あまりシグナルに頼りきったトレードはおすすめできない。
しかしシグナルツールのロジックこそは不明だったものの、トレードの狙いや方向性を感じることはできたので、全く信頼ができないシグナルツールではないさそうだ。
今回の使用マニュアル通りのトレード方法での実践だったが、ツールの性質について研究をして、別のトレード手法を考えたり裁量トレードと組み合わせることで安定したトレードができるようになるかもしれない。
シグナルツールを使ったトレード手法の検証まとめ
今回は、勝率8割~9割を出すことができると言われているシグナルツールを、実際に使用してみたトレード結果について検証をした。
→ 開発費約1000万 毎日が給料日!?バイナリーオプション音声シグナルツール
トレード検証結果をまとめると、実際の勝率は約56%という結果になり、トレード結果はギリギリプラスの利益を出すことができたという結果だ。
シグナルツールの内容自体は逆張り手法を基調としたシグナルツールで、結果を抜きにして考えると、シグナルツールの狙い通りの値動きをすることは確認できた。
しかし、判定時間を超過した後に反発をしたり再反発してトレンドが続いたりと、正確なトレードができたのかと言うと微妙なところだ。
シグナルツールのロジックは公表がされていないため、どのような条件でシグナルが発生しているのか不明だった。
だがレート値動きは確認することができたので、シグナルツールの特徴を掴んでツールをつかったトレードに加えて、自身の制裁トレードを加えていくことで新しいトレード手法を確立できる可能性はある。
シグナルツールを使うときは、シグナルツールの性質を理解した上で、どう活用していくのかを考えて使用することが重要だ。
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